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2019年7月
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この畑の土はなぜ固いか
2019-07-31
ゴボウ収穫機による収穫が相変わらず改善しない。​さらにいろいろやってみたがダメ。

ちなみにどのくらいダメかというと、例えば今日は2時間を5人で500キロちょっと。いつもなら700キロは上げる。なんだその程度か、ではない。作業中はかなり人が遊ぶ。この遊ぶというのは中期的にみて曲者。節目節目で収穫機が掘り上げるのをみんなで囲んで待っているという状態。だから女手2人のうち1人に休んでもらえばちょうどよくなるんだけど、意外とそれが言いにくい。1人分の出費がかさむことになるが、これは仕方がないだろう。

この圃場は田津地区の中でも1、2を争う固い土なのだが、なぜだろうか。一つは地勢的に若干水はけが悪いということがある。といっても立派なゴボウがしっかり育つ程度はもちろん満たしたレベルでの話。

あと大きな特徴として、10〜15年前には私が有機肥料を多投しているし、さらに30年くらい前には恒常的に牛糞が捨てられていたらしいということがある。私はどうもこれが大きな原因ではないかと思っている。要するに土壌の団粒化を阻害する何かがあるということで、それが過去に入れられたそれらということ。

専門用語でいうと、塊状や堅果状を通り越して壁状構造の土だ。よくぞこれでゴボウが立派に育つものだ。でもゴボウの産地でもトレンチャーすら使えないほど土が粘るというところだってあるのだから不思議ではない。

早くこの土を柔らかくしていきたい。もっとも、そのためにもなるはずの管理をもう10年も続けているというのに。土というのはつくづく面白い。

サブソイラによる対策は「微妙」
2019-07-30
土が粘り過ぎて、ゴボウ収穫機の刃が立たない問題。昨日サブソイラをかけてみた。

(運転席からの眺め)
全体が盛り上がって、いい感じ。本当はすぐ収穫機で試し掘りしてみるつもりだったのだが、あいにくの夕立。それもかなり降った模様。これはどうなんだ〜、と一抹の不安を抱えて今朝の収穫作業へ。

その結果は、微妙。前よりは増しになったかな〜どうかな〜と。しかしそれは私の運転技術が上がっただけのことで、状況はほとんど変わっていないのかもしれない。ただ、昨日の雨がなかったならどうだったのよ、と。

サブソイラをもう一度掛けるという選択肢は無くなった。というのも、ちょうどサブソイラを付けたトラクターが定期点検となっており、昨日の夕方農機屋の担当さんが突然積載車に乗って遠路浜田からやってきた。そのまま帰れとも言えず、トラクターはサブソイラを付けたまま旅立ってしまった。

残り12条。普通に収穫出来れば余裕で2日で終わるところだ。今日の様子だと3日かかりそう。それでもわずか3日だ。このまま突っ込むと決めた。今日は当地では夕立はなさそうで、この灼熱で間違いなく土が乾いてくれるだろうし。そして今日、作業姿勢などをもう少し変える細工をしてみるつもりでもある。

ところで、バックホウで掘っても3〜4日で終わる。これまで散々やってきたバックホウ収穫を、ここまで私が嫌がるのはなぜか。「敵はくたびれ」のスローガンの中ではここはあまりに重要だ。しっかり自問して、把握しておきたい。

・・・
2019-07-29
バックホウによる収穫を余儀なくされて苦戦している68圃場のゴボウ収穫。トラクター収穫を可能にするべく、朝から準備。サブソイラで条間を割ろうと。午後一から試してみる。果たして、上手くいくか。祈るような気持ち。

それにしても暑ちいね〜。続きの関連ネタを書くつもりだったが、頭が回らんから止めた。

うちのゴボウの形状
2019-07-26
大豆の土寄せがあと30aで終わる。いよいよ泥落としだ。

ゴボウの写真について今回触れると書いたけれど、ちょっと昨日のNHK放送について触れておきたい。といっても、次男と末娘が騒いでいたのでじっくり見れなかった。だから一点だけ、ゴボウの出来具合については触れておきたい。

「はんだのゴボウは細いか形がいびつなものしか取れない」と思っている人は少なくない。それは仕方がなくて、県内でもこの近辺のスーパーには卸していないし、かろうじて出している道の駅でも数年前まではそういう規格外のものしか出していなかった。そしてうちが土壌消毒剤を使わないということは広く知れ渡っていることだし、まっすぐなA品を育てるためにはピクリンという猛毒を使わざる得ないと信じる人(ちょっとでもゴボウを育てたことがある人たち)にとっては、あまりにつじつまが合うからである。

今回の放送も、見る人が見れば「やっぱり歩留まりが微妙だなあ」ということになるだろう。撮影日がちょうどそういう畑(57圃場)での収穫だったことが残念。今やっている87や68圃場を見せたかったなあって。ちなみに2年前のこの時期にBSジャパンの放送でも、形状こそまっすぐであったが細い2Sばかりが上がってくる箇所という巡り会わせだった。ま、こんなもんかね。

いいところばかり見せたい!というのではない。この時期のゴボウは悪いところが稀なのだから、せめて標準的なものを見てもらいたいのだ。そして私の気持ちとして、決して見栄を張りたいというわけでもない。猛毒を使って土の中の微生物を皆殺しにしなくても、やり方次第でまともな、いやむしろ上級のゴボウが育つということを知ってもらいたいのだ。それだけのことで、まずは農家が、最後に社会が変わっていく可能性がある。

そのためにも、隙のないゴボウ栽培を目指していこう。このたびも、そういうお告げと思っている。

収穫は7割終了
2019-07-25
何だかんだと、仕事以外や他の用事で忙しい。田津が大草だから何とかせんといかんのに。

ゴボウ収穫は順調に進んでいる。総畝長5500mのうち、今日で3850m、ちょうど7割が終了。最低限の目標であるお盆前収穫は楽勝。全部収穫機で掘れれば月内に終わるんだけどねえ。


昨日の一枚。これについては次回に。



今年のゴボウ畑の様子
2019-07-23
忙しいね・・。

今年のゴボウ畑を簡単に紹介。まずは主力の秋まき型。

57圃場 畝長1100m。有機肥料を少量使用。半月前の様子。草の多い一角から撮影。反対側はほとんど草無し。
58圃場 畝長1100m。自然栽培8年目。半月前の様子。
87圃場 畝長1470m。自然栽培10年目。今日の様子。明日から収穫。
55圃場 畝長650m。有機肥料を少量使用。秋まき型史上最悪の出来。左側はゴボウが育たず管理を放棄した箇所。
あと今収穫中で苦戦している68圃場(畝長1100m)がある。ここが一番良くできているが写真を撮り忘れた。

それと注目は81圃場。今日の様子。
ここは近年苦戦続きで止めようとさえ考えている春まき型。自然栽培10年目。畝長2620mが全面で調子いい。収穫期の10月にどうなるか。
 

多くの出会いと自己評価
2019-07-19
昨日はあんなことを書いたけれど、アポというのは決まって楽しい。それはそうだ。つまらない、義務的な意味の強いアポ(例えば制度の手続き上で必要なものとか)というのは断るわけにはいかないものがほとんどだ。断れるものというのは、うちにとってプラスアルファなものだからであって、だから楽しいに決まっている。

ここ1ヶ月くらいは、実にたくさんの人とお会いして有意義な話をした。ついさっきも某ホテルの支配人が訪ねてこられて初対面ながらも楽しく話をしたところだ。今日などは天気と作業の巡り会わせでほとんどオフモード。こういう日の来客対応は気分も開放的で大変いい。

何度も書いてきたが、農産物の、とりわけゴボウの評価が高いばかりに、たくさんの人との出会いがあり、貴重な体験ができ、ときに私が持ち上げられる。しかし私の人間のつまらなさというのは私が嫌というほど分かっていて、これらのことは特にゴボウのおかげといってもいい。もっと突っ込んでいえば、「田津の土」と「自然栽培」のおかげ。これらに出会えたということは明らかに私の運の良さの賜物である。

こういう運の良さに感謝をし、もっと人様の役に立ちたいという気持ちは当然あって、であるなら、アポをどんどん入れて行くべきだとも考える。このことの解決をあまりに簡単に雇用と結びつける人も少なくないけれど、そう簡単な話ではない。
大雨で畝間に水が溜まった今日の大豆畑。今年は豊作間違いなし。うちの大豆畑を「芸術品」と呼ぶ人がいるけれど、これは私個人に蓄積した技術によるものであって、組織に蓄積できる技術の程度はたかが知れている。こんなことを言うと私の程度が知れていると謙遜する割には大きく出るじゃないかと思われるかもしれない。

農業者は自分の評価を如何にすべきか。他人には好きに言わせておいても、自分ではきっちりと把握しておきたい。腕の見せ所がないと私が常々言う自然栽培でも、というよりむしろ自然栽培の方が、このことが把握できていなければ難しいのではないかと思える。謙遜だけではダメだし、勘違いはもちろんダメ。有意義な出会いや支援は、このスタンスのバランスの上に意外と際どく乗っかっているんじゃないかと、最近思えてしかたがない。

アポを入れ続けてきた繁忙期
2019-07-18
キュウホーの調整は上手くいき、大豆の「上がり」圃場が多くなって最大の繁忙期からは解放されつつある。折しも今日、大雨。朝一番の奇跡的にやれたゴボウ収穫作業ーー300キロ弱で中止を強いられたーーの後は、久々に事務所にこもってデスクワークにいそしんでいる。

そういえば、この度の繁忙期はいつもと違って様々なアポを断らずにやってきた。例年6月と11月はタイミング作業の重大な支障となる可能性があるためアポを受けないようにしている。しかし今年は「何となく」、主に来客を中心にアポを入れ続けてきた。そして仕方なく直前キャンセルをしたのは1件だけという優秀さ。天気に恵まれてタイミングがいくらかぼやけてくれたし、それでもやってきた強度のタイミング作業も、たまたまアポが入っていないときだったりして運が良かった。

そう、運が良かったのだ。だから今後はやっぱりあらかじめお断りをするということでやらねばならないと考えている。

なぜ今年はアポを断らなかったのか。実は理由はない。さっき「何となく」と書いたが、本当に何となくなのだ。アポを入れていた頃に痛い目に散々遭って、近年では徹底していたことなのに、なぜ今年はそうしなかったのか。そしてこうして失敗なく繁忙期の山をやり過ごすことができて、さらにはやっぱり今後はこんなことをしていてはいけない、と反省することになったこの経緯の持つ意味は何なのか。

ちなみにアポ入れをしたことの支障はないわけではない。タイミング作業の支障にはならなかっただけで総作業時間は確実に減ったわけで、その代償として田津地区は手が付けられない状態になっている。それらは直接数字を引っ張る損失ではなく、来年や再来年まで見通したときに想定される「かもしれない」損失。そういうあやふやなものをどう考えるか、という視点が我々のやっている栽培方法では大切だと思っているので、今後の反省はここにヒットしたものと思われる。

正直、アポを断るということには勇気がいる。それによって失うであろうことを考えれば当然だ。だから今回は、それに臆するな!という戒めとなったのだ、ということで納得しておきたい。
 

収穫機が機能しない
2019-07-17
ゴボウの収穫は天気のおかげで順調に進んで、3枚目の圃場に入った。ここは毎回かなり期待できる圃場。ウキウキして開始したところで落ちが付いた。
 
これ。

収穫機に「土」が詰まって歯が立たないのだ。土が固くてほぐれないのでこうなる。こんなことは15年やってきて始めてだ。

ここは田津の農地の中でも1、2を争う粘りのある土ではあるが、それにしてもこうなったのは昨年の洪水のせいだと思われる。洪水後は土中の空気が追い出されて土が締まる傾向があるから。ただここまで固くなったのは始めて。

それで今日は途中で急きょユンボによる収穫に切り替えた。明日以降はしばらくこうだ。めちゃくちゃ痺れている。

ゴボウの収穫を始めている
2019-07-16
そろそろネタばらし。ゴボウの収穫を実は先週から進めている。

出来は例年並み。これで十分だ。しかし総量12〜13トンはやはり不満。この時期のゴボウで15〜18トンはやりたいなあと。

この時期は大豆ネタが多いけれど、うちは何といってもゴボウ屋だ。ここだけは追随を許さない。そんな気持ちでやっている。
 

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