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2014年5月
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「身の丈」
2014-05-31
昨夜は温泉津のますや旅館でタルマーリー一家と私ら家族での前夜祭。
 
いつも以上にハイテンション辛口で言いたい放題。その中で「身の丈」という話に。もうこの言葉は私にとって体や心の一部のようになってしまっている。思春期から今まで、私の人生というのはまさに自分の身の丈を探す旅であっただろう。今でも無意識に自問しているはず。まあこのことは何も殊勝なことなどではなくて、新らしいことをやる(私の場合は農業での起業)場合に誰もが自ずと強いられる行為ではある。
 
人生でも社会でもなんでもかんでも、突き詰めればみな「身の丈」の模索に落ち着く。したいことしたくないこと、出来ること出来ないこと、どんな努力をどれだけすればいいか、そんなことを死ぬまで延々と考えればいい。生涯学習などという安っぽい言葉も、こういう行為に当てはめるのなら価値がある。
 
息子に付けた「丈土」という名。土の上にしっかり立って生きてほしいということと同時に、身の丈を探す旅をして欲しいという願いも込めている。もっともきっかけは、「丈」という名の日本酒のビンが部屋に転がっていたことからだが。
 
昨日の酒(開春西田)も美味かったが、今夜の懇親会の酒は「蔵の宵」だそうな。講演も楽しみだが、こちらの楽しみもかなりの割合を占めるからアル中というのは困ったものである。

最後の1枚なのに
2014-05-30
最後の1枚の田植えに今朝からかかる予定だったが、ここにきて代掻きの失敗。かくなる上は水面を渡る風向きに期待したが、それも撃沈。代を掻き直して明日へ延期することにした。
 
事情により埋め込み式の代掻きをせざるを得ないのが残念。今除草の真っ最中なんだけど、やっぱり埋め込み式より舞い上げ式の方が、うちの除草方法では後の除草作業の精度がいいのだ。また草や藁や株を埋め込むのも面白くないし。
 
そして明日の講演会(→★ すでに締切り)当日がタイトになるという悲しさ。田植えだけでなく除草はリアルタイミングなので、早朝よりヒイヒイいいながら進めて、直前に伺うことになるかもしれない。
 
いっそのこと田植えを明後日以降にずらすことも考えるけれど、そしたら水をまた張らねばならず、こんなに日に限って今日は朝から用水の水が来ない・・。
 
それにしても連日暑ちいなあ。冷静な判断力を失うよ。

田植えが残り1枚
2014-05-29
 田植えが87%終了。残り1枚。上手くいっていることもあれば課題もある。
 
雑草対策は代かきから始まっている。直面している今こそ来年以降に活かす管理技術を考えるとき。
 
市議会議員選挙で騒々しい日々に、百姓とは何とも厳しく楽しい身分だことよ。そういや田んぼで車止めて、私と稲作談義して行った候補者がおったよ。やっていた人だからわかるんだよね。

気分がいい
2014-05-27
今年は意外と何事も順調。こういう時って、どんなにくたびれても充実感あるね〜。
 
昨日のひと雨で、畑が動きだす。田植えはまだ半分残っているけど、もう気持ちはこちらの方を向いている。何事も軽重が大事。今の一番のピリピリ事は、大豆の播種前作業と播種時期の見極め。6ha近くあるし、大豆ってこれでほとんど決まるんよね。

田植え中盤戦のせめぎあい
2014-05-26
田植えは中盤戦に入り、今日から、代掻き〜田植え〜除草の3つの作業の同時進行となる。そんな時に限って大雨。朝一からやり始めた田植えを中断して代掻きに回る。
 
除草剤を使わない稲つくりは作業のやりダメができない。周囲の人らは、代掻きをやりダメしておいて田植えを始め、一気に終わらせる。しかし除草剤を使う予定がないのにそんなことをしたら、除草が追い付かないということになる。
 
だからうちの場合、「代掻き〜田植え〜1回目の除草」の行程が5日以内になるように考えているから、必然的にこの3つの作業を同時進行しなければならない時期ができて、必然的に1日にできる田植えの面積が決まる。それがちょうど50a。早朝に畑作業、二番から50aの田植えをして、50aの代を掻き、50aの除草をすればちょうど1日が終わる。また運のいいことに田んぼ1枚が50aときている。
 
代掻きは少し時間をかけるということでこの度は凌いでいる。今のところいい感じ。ただ50aに3時間弱かかるというのが気に入らない。ここをもう少し短縮すれば畑に回れる時間が増える。これは来年の検討事項。

また明日からは作業の順序を変更する。一番は代かきにして、二番を田植えにする。今年は田面がより柔らかいので、代掻き〜田植えまでの時間を少し開けたほうが良さそうだから。畑は最後に。

 
早朝より代掻きへ行って面白くないのは、息子が私の顔を見れなくなることである。今は少しでも団欒をと、早朝は自宅から近い畑の作業をし、朝飯を食いに一旦家に戻ることにしているのだが、田んぼは自宅から遠いので戻ってはいられない。
 
雨はやんだようだ。午後一から田植え。強い雨だったので畑の方に心配材料があるのだが、今日は回っている時間はなさそうだ。

明日の雨前後をどうするか
2014-05-25
田植えと春まきゴボウの播種をメインに粛々と進めている。

明日の雨前後の段取りに苦心中。

代掻き、もういい加減にしてくれ
2014-05-23
田植えは明日からに延期。代掻きが失敗したのだ。昨日の夕方判明。今日から植えれば、田植え日としては就農初年度の2004年に並ぶ早さだったんだけどね(あの時は化成入り培土。みのる純正。やっぱ化成は凄いねえ。)
 
10年目、未だに代掻きの仕方がマスターできず。それについては、もうこれでもか、というくらいに書いてきた。今年はまた田んぼの様子が異なる。冬季湛水や春季乾田化などの管理を毎年変えているから無理もないが、その都度代掻きを失敗しているわけにはいくまい。
 
うちのハローは、除草剤と化学肥料を使うことを前提とした栽培向けなのだろうと思う。もちろんメーカーはそこまでも考えていないだろうが、とにかくハローの折り目部分の鋤き残りの扱い、これに悩み続けて精根が尽き果てそうである。今朝は夢に出てきてうなされた。
 
一時期定番化した、直前代掻き落水埋め込み方式は、できればやりたくない。そういわずに天気を見計らって組み合わせてやれば、という声もどこからともなく聞こえてくるのだが、さてどうするか。
 
またもっと代掻きに時間をかけさえすれば何ということなく解決するので、それもありやなしや。
 
と頭がよじきれるくらいに考え抜いて出る結論は今回も、「もう少し粘ってみよう」というもの。気づいちまえば簡単なことだと、あんなことで長く苦しんだなあなどと、遠くを見ながらいつかほざいてみたい。

田植え前の駆け込み作業
2014-05-22
明日からの田植え開始を目標に今日も飛ばす。

朝一番は機械の回送、1時間。

一旦家に戻ってみんなで朝ごはん。

次に乗用除草機による春まきゴボウの除草、1.2時間。これが予定になかった。おかげで全体が押した。

さらにモアによるエンバクの粉砕、1.5時間。今やる必要もないのだが、田植え中はトラクターが拘束されるため仕方なく。

田植え機のエンジンが復旧したとの連絡が入った。

回送がてら今田地区へ。まずは大豆予定地の耕うん、1.5時間。土の湿り気がベスト。う〜ん、気持ちがいい〜♡♡

これからまだ3時間耕うんして、その後2時間代掻き。その後、田植え機の回送、苗運搬台の取り付けなど明日の準備の予定。よし休憩終わり。うんこしてから行こ。

わざと作業を詰め込む
2014-05-21
夜の雨はいい雨になった。作物には当然だが、やったことが無駄にならず私にも嬉しい雨だ。
 
雨が降ったらもう2〜3日ほど畑の管理をしたあとに田植えに入るつもりでいたが、考えに考えて早ければ明後日から田植えを始めることにした。そこでその田んぼの最後の代掻きをし終わったところ。ただ今回の代の掻き方では2日後(明後日)田植えは無理かもしれないが。
 
田植えに突入しても、畑作業は並行してやらなければならない。何事にもタイミングがある。2名の作業体験希望者があるがなかなか予定が決められない。うちの農作業は素人にできることが少ないので、いつでもは呼べないのである。主力の春まきゴボウが遅れていて、お米と大豆の作業が前倒し気味なので、珍しく6月に入ってからの方が都合がいいかもしれない。
 
今年は本格的な梅雨入りは早いと踏んでいる。そういうこともあって、ただでさえ作業集中して慌ただしいのに実は大豆の準備もこの時期に前倒ししている。冷静に考えれば正気か?と自分で思わないこともないが、何となくやれそうな気がしていて、その声に従ってみようと考えている。田植えだって、田植え機の故障が昨日発覚したのに、むしろ明後日から始めようという気になった。メーカーによる携帯電話の遠隔操作で昨夜も今朝も私が復旧を試みるが、今のところ甲斐なし。
 
それなりに勘が鍛えられているという自負もあるから、時にはこういう段取りを組んでみる。何かの失敗はするだろうが、必ず得るものがある。

講演を前に考えること
2014-05-20
嬉しいことに再び雨の確率が高くなった。とりあえずホッとしている。あとはこの雨を逃さず管理をするだけ。
 
連日のトラクター作業の時間は様々な思考の時間でもある。このたびはちょうど月末の講演なども手伝って、経営についてのいろいろなことを考えていたが、改めて農業経営というのは他の分野に比べて特殊な事情が多いことを痛感する。これまでに様々な立場の人がうちの経営にアドバイスをくれようと接してくれたが、的を射たアドバイスというものは正直なところ皆無だった。むしろネットなどで得られる農業コンサル的な記事の方がよっぽど役に立つ。もちろんそれは私がそれなりのレベルであるから、ということはあるが。
 
なぜ的を射ないものが多いのかというと、簡単に言えば農業のことを知らないからである。知らないからまともなアドバイスができない。知らないのにアドバイスをしてくれようとする人が多いことが途中から不思議になったのだが、アドバイスをしたがる人は他の分野でもこうなのだろうか。バカにされている農業分野ならではなのかどうか。
 
この度の講演。タルマーリーはパン屋、私は百姓である。パン屋と百姓が何を偉そうなことを言うか、というのが痛快でいい。評論で食っている立ち場の人からすると、分をわきまえない現場からの発信は目障りがられると聞いたことがある。百姓でいうなら「生かさず殺さず」でさせていればいいということと関係はある。現場から声を上げられたら自分らの立場がないということになる。お前たちはおとなしくネタだけ提供していればいいのだぞ、というわけ。タルマーリーもあちこちで寄稿したり著書の中でも記している「搾取」ということは、何もお金だけでなくて形を変えてどんな分野や社会にもある。
 
現場に生きる人間というのはいい。理屈や理論の世界の中の派閥というものを気にする必要がない。特に私がやっているような自然の摂理の中で生きる農業は最高。何に捉われることもなく、意識の向かう先も「我」のあり方も常にシンプルで分かりやすく、気持ちが楽である。
 
自然栽培の定義でもある「養分供給を前提としない」ということの素晴らしさを、ここ最近はもうどんな分野についても思わずにはいられない。教育も、地域づくりも、過疎の問題も、なんでもかんでもこういう視点で考えたならば、きっと本来あるべき社会の姿が見えてくるのだろうと思う。
 
講演ではそんなことにも触れてみたいが何せ時間が限られている。そしてまた勝手にべらべらと冗談ばかり言って楽しんでしまうかもしれない(笑)。しかし死ぬまでと考えれば時間はまだまだたくさんある。とにかく私は現場(圃場)をしっかり切り盛りすること。ここのところの責任はなるほど、重い。

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