2015年7月
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2015年7月
自然栽培の宣伝はもうやめよう
2015-07-28
自然栽培の良さを伝えることを今後はやめようと思う。
うちの経営を考えれば、自然栽培は普及しないほうがいい。この近辺ではうちが一人勝ち、経営も安泰、いつまでも持ち上げられて気分よく能書きを垂れていられる。これ以上生産量も増やせないので宣伝にもならんから無駄だし。
それに自然栽培の普及は景気にも悪影響を及ぼす。直接的なところでは畜産業界は糞の処理で、資材業界は肥料や農薬が売れなくなって大打撃だ。行く先では食の業界、または「売り上げ」が減ると見込まれる医療業界も困ることになる。
地域経済にもダメージだ。雇用の確保や景気上昇への待望が強い地方では、今成り立っている会社や産業は貴重な存在である。それをかき回すようなことは慎まねばならない。
どんな社会でも分野でも、上手くいっている人の影で困っている人というのは、いる。農業経営や健康の面でもそれは顕著だ。こういう層の人たちにとっては自然栽培の普及はいいことだろうが、この社会では、そういう人たちは上手く行っている人のために犠牲になってもらわなければならない。経済は人の健康や環境を搾取することで回るというのは動かしがたい真理である。そこで搾取される人というのは当然弱い立場の人ということになる。
圃場見学会なんかやったって敵を増やすだけだ。味方も増えるが増えたって私ら家族には何のメリットもない。ただ世間に厳然として流れる本物を求める大きな流れに乗り遅れていくという不安はあるが。ま、今だけ金だけ自分だけ。限られた人間だけで目先のいい思いをしましょ。
ジッと草刈り
2015-07-25
暑い暑い暑い〜。
大豆の土寄せはあと渡地区の70aを残すのみ。他にも急ぐ管理がたくさんあるが、昨日の夕方からジッと田津地区の農道周りの草刈り。トラクターモアと自走式草刈り機と普通の草刈り機の3台を駆使。
いい加減にやらんとならんくらいに草が伸び放題なのだ。きっと集落の人はイライラしている。だから刈るということは当然あるが、一番の理由は明日の圃場見学会。ある程度歩きやすくするべきだし、私も歩きやすい方がいい。
今日何とか形をつけておいて、明日の朝にダメ押しをして午後からの見学会に臨み、あさって月曜から本線の管理に奔走したい。
まあ気持ちばかりで、こう暑くては奔走できんのだが。
ずっと動いているのに・・
2015-07-24
暑ちいな〜。大嫌いな夏が来たよ。
田津の畑が炎上しているというのに、その管理を何もしていないというのに、もう16:30だ。ずっと動き続けているのにどうしてこうなのだ。もう少しデスクワークしたら急いで行こう。ってもう時間的にあんまり大したこと出来んねえ。かなりへばってもいるし。
すべての指針を「土」に聞く
2015-07-23
思ったより降ったね。そのせいで大豆の土寄せが中断したまま。諦めて3日後に迫っている圃場見学会の資料や次第の準備を昨日の午後から今朝にかけて、しびれながら進めたところ。
折りしも台風12号が当初の予報より大幅に西にずれ、あわや当日直撃か、という心配をしたこともあったが、ルートも日にちもずれてくれそう。ということで開催を決定。と書いたところで、あれ、勝手に開催とか中止とか決めるってどうなの?という疑問が湧いてきた。今回は公機関が後援についているのだった。ま、いいか。
ゴボウの出荷も秘密裏(しつこいか)のうちに始まっているし、現場はめちゃくちゃだし、頭の中もめちゃくちゃだ。ちょっとした気遣いとかが益々できなくなっている。どうも最近脳みその処理能力が落ちている気がしているが、酒の飲みすぎと関係があるかどうか。単なる加齢の範囲で収まらないのなら、酒を減らすという重大決心も必要かもしれない。という冗談は置いておいて、これも私の中である種の調和じゃないだろうかなどと少し思ってみる。
しかし、ね、圃場見学会って何のために実施するのかね。人間むやみに掘り下げて考え過ぎるべきではないが、やって得るものがあれば失うものもあるわけで、社会と時代の中での自分の立ち位置を再確認する意味でも、今一度この見学会のあり方を考えるのもいいかもしれない。「男のロマン」という誰をも寄せつけない便利な言葉は封印。
あ、やめないよ。毎年やるからね。やれ、って田畑が言ってるのよ。これホント。タルマーリーがあらゆる指針は「菌」に聞く、のと同じように、我々はあらゆる指針を「土」に聞く。こういうことだと最近何となく分かってきた。
今年の大豆は土寄せを失敗
2015-07-22
大豆の2回目の土寄せ進捗率、76%。田津地区は終わり今田地区の真っただ中。今田地区はショボクった。適期が過ぎている。下の写真の様に草を抑えれなかった箇所がほとんどだ。おそらく収穫前には草だらけになる。さらには今日明日の雨で畑に入れそうにない。やっちまったよ〜。近年の大豆の管理は1年おきに成功と失敗を繰り返していて、今年は失敗の番だったが、あにはからんや当たってしまった。
いつも通りにできたところ
今回の失敗で特徴的なところ

こうなった一番の原因は、1回目の土寄せ時の土の湿り気。極めてわかりやすい。写真の上手くいっているところは地下に暗渠が通っている箇所だ。水はけさえよければ何とでもなるのだが、ここは転作田だ。
しかし排水オタクを自負する私だ。かつてやっていたような明渠と弾丸暗渠の組み合わせでどうにでもなると言いたいところだが、これをやるとせっかくずいぶん減ってきた石がまた増える。耕深より深いところにある石が上がってくるからだ。泣きたい思いをしてひたすら取り除いてきてようやく今の様になったというのに、今また石を上げるという決心が付かない。
またもう一つの原因、適期を逃したということでは、先日の台風前にやるべきだったということがあるが、そのころは田津地区をやっていたのだからこれは仕方がない。作付面積を増やすということはこういうことだ。
まあ、これだけゴチャゴチャ悔やんではいるが、
そろそろ慣れてきた、経営も俯瞰しているし本人(私)
は意外とケロッとしていて心安らかである。
ただ今回の土寄せのために、先日招かれていた近くにオープンするカフェのお披露目パーティーを蹴ったし、家族での久しぶりの楽しみも削った。その甲斐なく結果が悪い。起業してからの私の人生はこういうことの連続だから、やはりここは不満。まあいい、年輪を増やすようにやっていく。
遠くに小さく見えるのが乗用管理機の「愛さいか」。いつ終わるんだ〜。
何とかせにゃあ
2015-07-21
ゴボウの収穫、大豆の土寄せ、で一日が終わった。あちこちで草が盛り上がっているしもっと何でもかんでもやらんとならんのだけどねえ。現場は火の車よ。
圃場見学会も近づいているが準備が何もできていない。準備は現場も資料もある。こりゃやっぱ負担大きいよ。
でもやるべきことはやりまっせ。毎年やるつもりだから、無理なく充実させることを考えていきたい。
秋まきゴボウの収穫を進めている
2015-07-20


秋まきゴボウの収穫進捗率が今日で33%。あくまで(しつこいようだが)秘密裏に進めている。今年は作付を縮小したため、進み具合が早い。昨年の規模ならまだ25%が終わったに過ぎない。これも洪水によるリスクを避けるための処置。ゴボウを欲っしてくれている人がたくさんいるのに、そして作れば確実に利益のでる作型なのに、何かもったいなくはある。
しかし歩留まりを上げることで、収量減はかなり緩和されることになる。実際に今年は出来がいい。トンネル1棟で400キロ以上なら良しとしているが、今年は500キロくあいある。24棟分すべてがこういうわけには行かないだろうが、昨年に引き続きの好成績になりそう。
そして悩みの種の春まきゴボウ。こちらも過去にないくらいに良い状態。もっともゴボウは地上部だけでは何とも判断出来かねるので掘ってみないと分からないのだが、洪水さえ来なければ例年のようなことにはきっとならない。
こういう状況を、まぐれと言われても仕方はないが、
私としてはある程度の完成形に達したように考えている。春まきは
作付け直前の状態が、今年初めて自分が理想と思われるものにできた。具体的には前作および前々作の処理、土の中のエネルギー、諸作業時の水分、播種時期。天候に恵まれたこともあるが、こういうことをきちんとすればこれまでの様にひどいことにはならないのだろうという手応え。11年という歳月。私の粘り勝ちかどうか。
ここに来年以降は洪水のリスクを減らす工夫を加えるが、これについてはまたいつか。
秋まきのネタに戻って、自然栽培を始めて、施肥圃場の管理の仕方が前進したことは大きい。ゴボウの年に施肥をして、間を2年空けて肥料分を抜く。これで今のところは上手くいっている。2年も空けるのかという経営的損失は、1棟当たり400キロ以上取れればまったく問題にならない。
施肥圃場もいつかは自然栽培に転換したい。今はまだ腐植質が少なく無理と判断しているための施肥管理だが、今やっている管理を続けて、どういう行程で自然栽培が可能と思える状態になるのか。そんなことを楽しみにしている。
大豆の連作と草のこと
2015-07-18
台風は大したことはなかったが、やはり雨はそれなりに降った。昨日あたりからイライラしているのが、今田地区の2回目の土寄せタイミングを失いそうなこと。畑の状態としての適期は昨日、今日くらいか。しかし今日はもちろん、これだけ降ったら明日も確実に入れない。天気次第では明後日から入れるだろうが、さあどうか、それでは少し手遅れの気がする。
手遅れというのは雑草が「きちんと」抑えられないということ。「ある程度」抑えるというならきっと大丈夫。だから大豆の収量自体はそこそこ見込まれて目先の経営としてはそれほど悔やむものではないが、来年以降のことを考えると、雑草の種を落とすというこが大問題。輪作して他の作物をつくるというのならまだいいが、今田地区は連作で続けていく方針でいる。可能なかぎりキチッと草は抑えておきたい。
草の問題でいうなら、例えば「ゴボウ―緑肥」型の体系では少々草の種を落としても大丈夫。農地の肥料分が抜けていくにしたがって草の問題は減っていくような気がしている。しかし「大豆連作」型は草が増える傾向にあるのではないか。一番長いのは今年で連作6年目になり大区画化圃場整備の期間中を加えると8年間はまったく肥料・堆肥などは入っていないにも関わらず、草は増えている。このことは大豆という作物の性質を考えるべきか、それとも転作田でもあるこの圃場の条件を考えるべきか、はたまた他の要因を考えるべきか。
自然栽培の大豆の連作は少なくとも5年間は収量や品質に影響はなかった。ただ10年もすれば落ちてくるという情報もある。それが本当かどうか確かめてみたいという気持ちでやっている。そのためにも草などの他の要因はなるべく排除するべくしっかりと管理をしておきたい。
そういう意味では近年手抜きでやらなくなった排水対策を復活させることが理想だ。明渠を切るだけで土寄せのタイミングが圧倒的に取りやすくなる。このあたりはトータルに判断していきたい。
というようなことを圃場見学会で現場を見ながら詳しくお伝えする。そういえば22日(水)が締切。あと10人ばかり定員に空きがある。是非、左の「圃場見学会のご案内」からお申し込みを。
川越地区の行く末は楽しみだぞ
2015-07-17
台風はより東にそれ、当地は今のところ風も雨も穏やかである。今後の予報もそれほどではなさそうだ。JRも動いている。昨日延期が決まった母校での講演だが、できたかな。関係者のお気持ちをお察しする。
ところで昨夜、ここ川越地区の未来を考える寄り合いに招かれたが、時代は動きつつあるかも。自然栽培や自然医療はこれからの地域運営の肝だと思っているが、そのことに目を向けられるムードができそうである。
以前も書いたが、「あうん健康庵」の小松先生の存在は大きい。先生は私の存在が大きいと感じてくれている。ありがたいことだ。私らのような存在を、地域の人が「こいつらは使えるぞ」と思ってくれることが理想。その理想の方向へこれから向かっていけそうな予感。
そのために私が何をするべきか、ということはもう何度も書いてきたことだが、今の自然栽培を主体とした会社経営を地味でいいからしっかりやるということ。そして周囲の人が絡みやすいように、もうあとちょっと負担感と追われ感を低減した経営。のぼせることなく冷静にジッといくのみ。
こういうことならいくらでも骨を折らせてもらいたい。俄然、やる気だ。
台風を控えて
2015-07-16
明日は台風が直撃だ。台風は中心が進行方向で右を通るか左を通るかで荒れ方が変わってくるが、この度は幸い右を通ってくれるようだ。まずは一安心。
しかし油断はできない。今日は午後これから養生のため現場を回ろうと考えている。本当は午前中から始めようと考えていたが、今日も結局ゴボウの収穫関連作業で昼まで潰れた。昨日の大豆の土寄せも50aを残してしまったし、この時期恒例の日々のサイクルなのだが、何とかならんか。
養生は種採り圃場と機械のシート類がメイン。種採りはゴボウとニンジンをやっている。毎年、種を繋ぐという行為がどういうことなのか、毎年やってみるとよくわかる。もちろん失敗しても、買えばすむ、もらえばすむという現実はあるのだが。
さて、どの程度まで養生をするか。明日の出張のこともある。こういうのは経験を勘に活かすとしか言いようがない。そのために生きている。